大切なお子さまのお口の健康のために~禁煙のすすめ~

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3月28日のブログの『お口とタバコ』について読んでいただき、皆さまにはタバコの健口被害について知っていただけたと思います。

受動喫煙によって子どものむし歯に影響がある!

このことについて詳しくお話したいと思います。

 

 

 

なぜ受動喫煙でむし歯リスクが高まるの?

①乳歯が早く生えてくる

妊娠中や出生後の受動喫煙で乳歯が早く生えてきてしまうことが分かっています。そのため早期に酸に晒されてむし歯になりやすくなります。乳歯は永久歯に比べるとやわらかい為、酸に溶けやすくむし歯になりやすいのです。

②ニコチンの影響

むし歯原因菌がニコチンに触れると、唾液に分解されにくい細菌の塊を生産しやすくなります。唾液には細菌の増殖を抑えてくれる働きや酸性になったお口を中性へと戻してくれる働きがありますが、唾液が働きにくくなってしまうことで更にむし歯になりやすくなります。

③鉛の影響

タバコ煙中の鉛が唾液腺の唾液産生細胞を傷害し唾液が少なくなってしまいます。

唾液には酸で溶けてしまった歯のミネラル分を再度歯へと戻してくれる働き(再石灰化)がありますが、唾液の量が減ると歯の再石灰化が起きにくくなり、歯のミネラル分が溶けたままだとむし歯になりやすくなるのです。

④カドミウムの影響

歯の成長過程でタバコ煙中のカドミウムが歯のカルシウムと結合して歯の表面に凹みをつくり、むし歯原因菌が歯に付着しやすくなります。

⑤歯肉の色素沈着への影響

親が非喫煙者でも子どもの歯肉に色素沈着がある場合も相当数ありますが、色素沈着のある子どもは、ない子どもに比べて倍以上多くなります。

 

お口以外への子どもへの健康被害

お口以外でもタバコを吸う親の子どもにみられる健康被害は以下のようなものが見られます。

乳幼児突然死症候群(SIDS)

健康上の問題のない乳幼児が何の前触れもなく突然死してしまうことでその原因が分からないものをいいます。

妊娠中、出産後に母親が喫煙する場合、両親ともに喫煙者である場合はリスクが10倍以上と言われています。

呼吸器疾患・呼吸機能の低下

タールをはじめとする有害物質は気管支喘息の発作の誘因となります。

また肺がんリスクもあがります。

呼吸機能が低下すると運動能力の低下にもつながります。

アレルギー症状

有害物質に対し、アレルギー症状が出てしまう子どもも少なくありません。

発達・発育障害

ニコチンや一酸化炭素は血液の酸素運搬を邪魔する有害物質です。

血液がうまく運搬されないと酸素や栄養が十分に届かず発育・発達に深刻な影響を及ぼします。

免疫力低下

有害物資が感染への抵抗力を弱めてしまうため、風邪をひきやすくなったり風邪が治りにくくなったりします。

 

 

 

 

このように大切なお子さまの健康を著しく阻害してしまうタバコ。

もちろんご自身の健康へも影響してしまうタバコ。

今一度禁煙について考えてみませんか?

まずはその1本からでも減らしてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

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