歯ぎしり・食いしばり(ブラキシズム)の原因とリスク|睡眠中に起こる無意識の癖

こんにちは、松山市古三津の松友歯科クリニックです。
普段睡眠中に、家族に「歯ぎしりをしていた、食いしばっていた」など言われたり自分で感じたりした事はありませんか?
また起床時に「なんとなく顎(あご)が痛い、重い感じがする」といった症状を感じた事はありませんか?
こうした症状は、ご自身では気づきにくく、無意識のうちに続いていることも少なくありません。
INDEX
歯ぎしり・食いしばりとは?「ブラキシズム」について
睡眠中に起こる歯ぎしりや食いしばりは、「睡眠時ブラキシズム」と呼ばれます。
意識とは関係なく、無意識に起こる癖のひとつで、本人が自覚しないまま続くケースが多く見られます。
睡眠時ブラキシズムによって、歯や顎に強い負担がかかることがあり、さまざまな症状やトラブルの原因となることがあります。
歯ぎしりの主な種類(ブラキシズムのタイプ)
歯ぎしりには、いくつかの代表的なタイプがあります。
- グラインディング : 歯を横に擦り合わせ、ギリギリとした音が出る。
- クレンチング : 上下の歯を強く噛みしめる。家族でも気付きにくいので注意が必要。
- 混合型 : 上記の2種類が合わさったタイプ
歯ぎしり・食いしばりによって起こる症状
歯ぎしりや食いしばり(睡眠時ブラキシズム)が続くことで、次のような症状が現れることがあります。
- 詰め物がよくはずれる
- 朝起きた際に顎が痛い、違和感がある
- 歯がしみる
- 歯が欠けたことがある
- ほほの内側や舌のまわりに歯の跡がついている
これらは、歯や顎に過度な力が加わった結果である可能性があります。
睡眠時ブラキシズムの2タイプ
睡眠時ブラキシズムは、関係する要素の違いによって大きく2つのタイプに分けられます。
~1次性ブラキシズム~
主に生活習慣や睡眠環境、ストレスなどが影響していると考えられているタイプです。
明確な全身疾患などの医学的な背景はみられず、日常生活の中にある要素が複合的に関わっているとされています。
~2次性ブラキシズム~
睡眠障害や服用している薬など、医学的な要因が関係すると考えられているタイプです。
この場合、歯や顎への負担だけでなく、体全体の状態を含めて考えることが大切になります。
これら2つのタイプに共通してみられるのが、睡眠の質の低下です。
睡眠の質が低下すると、あごを動かす筋肉が必要以上に働きやすくなり、睡眠時ブラキシズムにつながると考えられています。
睡眠時ブラキシズムが起こりやすくなる主な要因
歯ぎしり・食いしばりといった睡眠時ブラキシズムは、ひとつの原因だけで起こるものではなく、日常生活の中にあるさまざまな要因が関係している事が明らかにされています。
一次的ブラキシズムのタイプでは、以下のようなリスクファクター(発症や悪化に関係すると考えられている要因)があります。
①睡眠障害
不眠症や睡眠時無呼吸症候群、
睡眠時逆流性食道炎、周期性四肢運動障害など、睡眠障害との関連性が報告されています。
②服用薬
抗うつ薬や精神刺激薬など、中枢神経に作用する一部の薬が睡眠時ブラキシズムを悪化させることが報告されています。
③ 嗜好品
睡眠前の過度な飲酒、喫煙、カフェインの過剰摂取などは、睡眠時ブラキシズムの症状を強める可能性があります。
④ 性格傾向・ストレス
性格の傾向やストレスは、睡眠時ブラキシズムの重要なリスクファクターとされています。
歯ぎしりを自覚する人はそうでない人よりも不安を感じやすく、ストレスレベルが高いという報告があります。
また、歯ぎしりなど睡眠時ブラキシズムの度合いが、日中に経験したストレスの影響を受けて変化することも報告されています。
⑤ 遺伝的要因
ご本人の家族・親族に同様の症状がみられる場合があり、一卵性双生児では発症の一致率が高いことも分かっています。
以上の要因がどれだけ関係しているかは、患者さんごとにそれぞれです。すべてをひとつの原因で説明できるわけではありません。
例えばストレスが強く発症にかかわり、ストレスのレベルが高くなることで歯ぎしりや食いしばりの頻度が増える、というような症例は、睡眠時ブラキシズム症例全体の8〜10%程です。
ブラキシズムと「睡眠の質」の深い関係
睡眠時ブラキシズムに大きく関わっているとされているのが、「睡眠の質」です。
人は、質の良い睡眠がとれている間、体や筋肉がしっかりと休まる状態になります。
しかし、睡眠が浅くなったり、途中で目が覚めたりすると、本来は休んでいるはずの筋肉が活動しやすくなります。
その結果、歯ぎしりや食いしばりが起こりやすくなると考えられています。
一見すると、睡眠時ブラキシズムにはさまざまな要素が関係しているように見えますが、その多くは「睡眠の質を低下させること」に共通点があります。
たとえば、2次性睡眠時ブラキシズムの原因である睡眠障害がある場合は、服用薬が中枢性に作用し覚醒作用のあるものが多く含まれます。
そのため、正常な睡眠が妨げられた状態が続きます。
1次性睡眠時ブラキシズムについても、ほとんどの要因が睡眠環境の問題であり、睡眠の質の低下が原因となっています。
睡眠前のアルコールやカフェインの過剰摂取は睡眠の質を低下させたり、ストレスにより分泌される副腎皮質ホルモンには覚醒作用があります。
歯ぎしり・食いしばりなどの睡眠時ブラキシズムを防ぐには、まず「睡眠の質」を整えることが大切です。
睡眠障害の治療や、睡眠環境・生活習慣を見直すことで、歯ぎしりや食いしばりが起こりにくくなる場合があります。
具体的には、次のような見直し・確認をおすすめします。
歯ぎしり・食いしばりを防ぐためにできること
- 服用している薬の内容
- 睡眠環境の確認(騒音、明るさ、テレビ・ラジオ、気温,寝具など)
- 睡眠習慣の確認(就寝から入眠までの過ごし方、就寝・起床時間、寝る前の習慣)
- 食事・嗜好品、ストレスの状況(夕食・飲酒の時間,カフェインなど覚醒物質の摂取,日常的なストレスや不安など)
- 噛み合わせの調整
こうした点を見直しても、歯や顎への負担が気になる場合には、歯科医院でできる対策もあります。
噛み合わせの確認を行って、調整が必要な場合は歯科医院でマウスピース(ナイトガード)を作製します。
マウスピースを装着して就寝することで、今ある歯や顎を保護し、噛み合わせの力を分散させることが可能です。
気になる症状は松山市の松友歯科クリニックへご相談ください
歯ぎしり・食いしばりは無意識で起こる習慣であり、改善するには生活習慣や睡眠環境を見直しながら、時間をかけて向き合っていくことが大切です。
ご自身では気づきにくい点、とくに歯や顎にどの程度の負担がかかっているかは、専門施設で確認することも重要です。
松山市古三津の松友歯科クリニックでは、歯のすり減りや詰め物への影響、顎の状態などを確認し、お口の中を守るための対策をご提案することができます。
朝起きたときの顎の違和感や、歯ぎしり・食いしばりが気になる場合は、お気軽に当院のお問い合わせフォームから送信ください。内容を確認の上、当院スタッフが丁寧にお返事いたします。
なお、お問い合わせフォームではより適切なご案内を行うため、住所とお名前を明記して頂く事をお願いしておりますので、よろしくお願い致します。










