インプラント治療のリスク!健康な笑顔を守るために知っておくべきこと

  • 歯にいい話

こんにちは。愛媛県松山市にある松友歯科クリニックです。

「インプラントは高いからリスクは少ないのかな?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。インプラントは天然の歯と馴染むような素材を使用しているため見た目がよく、歯の噛む機能も再現できる治療方法です。

しかし、多くのメリットがある一方で、もちろんリスクも存在します。なかにはインプラントを避けたほうがいいと判断されるケースもあるでしょう。

今回は、インプラント治療のリスクを中心に、安心して治療が受けられる歯科医院の特徴などについても解説していきます。

インプラント治療とは?

インプラント治療

インプラント治療とは、永久歯を失った時に施す治療の一つです。顎の骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工歯を取り付けて歯を補います。

歯を補う治療には、インプラント以外にブリッジや入れ歯などがあります。インプラントはこれらの方法に比べて審美性に優れており、天然の歯のような噛み心地を再現できる可能性が高いです。

ただし、ブリッジや入れ歯には健康保険が適用されるのに対し、インプラントは基本的に保険適用外です。治療費用は高額になることが多く、1本30〜40万円程度が相場です。

インプラント治療のメリットとデメリット

インプラント治療のメリットは、以下のとおりです。

  • 審美性が高い(見た目が良い)
  • 天然の歯のような噛み心地を再現できる
  • 長く使える可能性が高い

インプラントの人工歯の部分には、セラミックと呼ばれる陶器の一種を使用するのが一般的です。天然の歯のような透明感と光沢感があるため周りの歯と馴染みやすく、人工の歯だと気づかれにくいです。

顎の骨に人工歯根を埋め込んで土台とするため、入れ歯やブリッジよりも使用感がよいことも特徴でしょう。自分の歯のような噛み心地を得られる可能性が高いです。

また、インプラントに使用されるセラミックは汚れがつきにくく、温度などで変形することもほとんどありません。定期メンテナンスや日々のセルフケアを怠らなければ10年以上使えることもあります。

一方、デメリットもあります。

  • 費用が高額
  • 治療期間が長い
  • 外科手術が必要

インプラント治療は、ほかの治療方法と比べて費用が高額で治療期間が長いです。外科手術が必要なため、持病のある方は受けられなかったり、主治医と相談しながら治療を進めなければいけなかったりする場合があります。

インプラント治療のリスクとは?

インプラント治療のリスクイメージ

インプラント治療には、以下のリスクが考えられます。

インプラントが定着しないことがある

インプラントを天然の歯の代わりとして機能させるには、インプラント体と顎の骨がきちんと結合する必要があります。骨の量が足りないなどの原因で、稀にインプラントが骨に定着しないことがあるのです。

インプラント周囲炎になることがある

インプラントが虫歯になることはありませんが、インプラント周囲の組織が炎症を起こすインプラント周囲炎になることはあります。インプラント周囲炎になると、歯茎が腫れたりインプラントがグラグラしたりして、治療をやり直さなければいけないこともあるでしょう。

インプラント周囲炎を予防するためには、セルフケアと定期メンテナンスで口内を清潔に保つ必要があります。

インプラントが抜け落ちることがある

骨の状態を事前にしっかり検査できていないと、埋入したインプラントが抜け落ちることがあります。特に、上顎の場合は顎の骨を突き抜けることもあります。

インプラントが破損することがある

インプラントの人工歯部分に使用するセラミックは、強い衝撃が加わると折れてしまうことがあります。特に、歯ぎしり食いしばりの癖がある場合、強い力が継続的にかかることでインプラントにダメージを与えます。

インプラント治療を受けるリスクが高い方

喫煙者

前の項目で述べたように、インプラント治療にはメリットがある一方で、治療を受ける上でさまざまなリスクも予想されます。以下に当てはまる方は、インプラント治療のリスクが高い、またはインプラント治療が受けられない可能性があります。

喫煙習慣がある方

喫煙習慣がある方は、インプラント体と骨が結合しにくかったり、結合が弱くなったりする可能性があります。タバコに含まれるニコチンには血管を収縮する作用があるためです。

インプラント体が骨に結合するための酸素や栄養が十分に行き届かず、結合する力が弱まったり時間がかかったりします。また、ニコチンは体内の免疫を低下させるため、細菌が繁殖しやすくインプラント周囲炎などのトラブルが起こる恐れもあります。

タバコの影響でインプラント手術の成功率が下がる可能性があるだけでなく、術後のトラブルに繋がりやすいといえます。喫煙者の場合インプラント治療ができない、またはインプラント治療中や治療後は禁煙するよう指示されることが多いです。

骨密度が低い方

インプラント体を顎の骨に埋めなければならないため、顎の骨の骨密度が低い方は治療が受けられないことがあります。骨粗しょう症など、骨の密度が低下する病気をお持ちの方は、インプラント体と顎の骨の結合に時間がかかるでしょう。

インプラントが抜け落ちたるなどのトラブルが起こる恐れもあります。

妊娠中の方

妊娠中の方がインプラント治療を受けることで、以下のリスクが考えられます。

  • レントゲン・歯科CTの使用による胎児への影響
  • 治療時の出血による早産の誘発
  • 身体への負担
  • 麻酔や投薬の影響

インプラント治療では、レントゲン撮影や歯科CTが行われます。特に歯科においては、口周りしか撮影しないためレントゲンを撮影しても健康に悪影響はないとされていますが、胎児への影響を考えると妊娠中は避けたほうが良いでしょう。

また、インプラント治療は通常の歯科治療よりも出血量が多くなることがあります。妊娠中は母胎へ負担がかかる可能性もあります。つわりで治療時の体勢が辛く感じたり、気分が悪くなったりすることもあるでしょう。

全身疾患のある方

以下のような持病をお持ちの方は、インプラント治療が受けられないことがあります。

  • 高血圧症
  • 糖尿病
  • 心疾患

高血圧の方の場合、不安や緊張で血圧が上がる恐れがあるため、主治医と相談しなければなりません。心疾患を患っている方の場合は、血液をサラサラにする薬をのんでいることで手術中に血が止まりづらいです。

ほかにも、糖尿病の方は細菌感染のリスクが上がるため、インプラント周囲炎を起こしやすくなる場合があります。

歯ぎしりや食いしばりの癖がある方

歯ぎしりや食いしばりの癖があると、人工歯であるセラミック部分が破損する恐れがあります。強い力がインプラントに継続的に加わると、インプラント自体がグラグラすることもあります。最悪の場合、インプラントが抜け落ちることもあるでしょう。

歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、ナイトガードを使用してインプラントを衝撃から守ってください。

定期メンテナンスに通えない方

インプラント治療後のもっとも多いトラブルに、インプラントの周囲の歯茎や骨などが細菌感染を起こすインプラント周囲炎があります。セルフケアを怠ったり、定期メンテナンスに通えないとインプラント部分に汚れが溜まり、インプラント周囲炎の原因になるのです。

トラブルを早期に発見し対応するためには、定期メンテナンスは欠かせません。セルフケアを行ったり、定期的に通院したりすることは難しい人は、インプラント治療が向いていないといえます。

安心して治療を受けられる歯科医院の特徴

安心して相談できる歯科医師

インプラント治療を安心して受けるためには、以下のような歯科医院を選ぶといいでしょう。

CTを導入している

最新の設備が整っているほうが、安心して治療を受けられるでしょう。例えば、インプラント治療では適切な場所にインプラントを埋め込むために、神経や血管の位置などを正確に把握しておく必要があります。

そのためには、レントゲンのように平面的な画像に加え、骨の厚さや神経、血管の位置を見られる歯科用CTが必要です。

きちんとした説明を受けられる

インプラント治療のような高度な技術が必要で期間が長い治療では、歯科医師との信頼関係が大切になってきます。特に、初めてのインプラント治療は疑問や不安を抱える患者様が多いでしょう。

その時に親身になって相談にのってくれる歯科医師や、質問にきちんと答えてくれるスタッフがいる歯科医院を選ぶことが重要です。治療内容を理解できないまま治療を行うと、後悔の原因になりかねません。

材料にこだわっている

インプラントに使われる材料は、価格がさまざまです。品質の良いものであれば、価格はそれなりにします。

安さだけで選んでしまうと、後に身体へ悪影響があることもあります。品質のよいものを導入している歯科医院を選ぶ必要があるでしょう。

まとめ

インプラントの模型

インプラントは天然の歯のような見た目で、自分の歯のように噛めるなど多くのメリットがある治療方法です。むし歯や怪我などで歯を失ったとしても、これまでと変わらず食事を楽しめたり、思いっきり笑えたりするでしょう。

ただし、外科手術を伴うインプラント治療には、さまざまなリスクも存在しています。メリットだけでなくリスクもしっかりと理解した上で、治療を検討してください。

インプラント治療を検討されている方は、愛媛県松山市にある松友歯科クリニックにお気軽にご相談ください。

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