ナイトガードで守るあなたの歯と眠り

  • 歯にいい話

歯ぎしりがあるために、ナイトガードを作成されたかたもいらっしゃるでしょう。ナイトガードは、眠っているあいだに歯を守るための大切なアイテムです。でも、正しく使わなければ効果が薄れてしまうことも。ナイトガードがどのようにして歯を守るのか、使用時の注意点や上手なつきあい方をご紹介します。

 

こんな場合、ナイトガードをすすめられることがあります。

☑口の中の頬に歯のあとがついている

☑舌に歯のあとがついている

☑顎関節症

☑肩こり

☑歯がすり減っている

☑詰め物・被せ物が外れたり、破損したりしている

☑歯が折れる

 

そもそもナイトガードって何?

ナイトガードは歯に装着するマウスピースの一種で、睡眠中の歯ぎしり・食いしばりから歯を守るために装着します。

ハードタイプ

・装置自体に強度があり、もし欠けてしまっても修理がしやすいです。

・かたい材質なので、慣れるのに時間がかかるかもしれません。

 

ナイトガードは歯医者さんで作ることが大切です。

ナイトガードは市販されているものもありますが、歯医者さんで作るものとはまったく異なります。ナイトガードを使うべきお口の状態なのか、いつまで使った方がよいのかなどは、お口の専門家でなければわかりません。気軽に市販品を手にするかたもいるかもしれませんが、ナイトガードは、歯医者さんで作ってもらうようにしましょう。

患者様のお口に合ったものを作ります

 歯医者さんでは、型を取るなどして、患者様の歯並びにぴったりなナイトガ―ドを作ります。オーダーメイドで作るナイトガードです。

お口やナイトガードの状態を管理してもらえます

歯医者さんで作ったナイトガードは、形が合わなくなってきたら調整をしたり、何か異常が出ていないかなどを、定期的に歯医者さんで確認してもらえます。ナイトガードを装着することでかえって支障が出ていないかなどもみてもらえます。

 

なぜナイトガードをつけるの?

睡眠中の歯ぎしり・食いしばりから歯を守るためです

歯ぎしりは、上下の歯を横や前後にギリギリと動かすことです。食いしばりは、上下の歯を強く噛みしめることです。この両方が混在することもあります。

歯ぎしりや食いしばりが続くと、歯が削れたり、詰め物・被せ物が破損したり、また歯の周りの組織や顎関節などにも影響を及ぼすことがあります。とくに睡眠中の歯ぎしりでは無意識にあごが動くため、起きているときよりも大きなダメージを与えます。ナイトガードは、これらの影響を防ぐために装着します。

ただしナイトガードは、歯ぎしり・食いしばりの根本的な原因を改善できるわけではありません。

どうやって歯を守ってくれるの?

歯の代わりに削れてくれる

歯と歯のあいだに介在することで上下の歯の直接の接触を防ぎ、歯の代わりに削れてくれます。

噛む力を分散させてくれる

現在多く用いられているナイトガードは、スタビライゼーション型といいます。このタイプは、歯をすべてナイトガードで覆います。ナイトガードが歯に均等に当たることで、噛む力が部分的に集中するのを防いでくれます。

 

なぜ、歯ぎしり・食いしばりは起こる?

起きているときは、集中や緊張などのストレスにより無意識に力強く食いしばることがあります。

睡眠中の歯ぎしりは、深い眠りから浅い眠りに移行するタイミングで起こるといわれています。大人の場合では、無呼吸などの睡眠中の異常を脳が感知し、覚醒を促すために歯ぎしりを起こさせている可能性もあると報告されています。

強い力だけではなく、弱い力で上下の歯が触れあっていることもあります(「TCH」と呼びます。)長期にわたるTCHは、顎関節症の原因になるといわれています。歯のすり減りや知覚過敏が起こることもあります。。

 

ナイトガード使用時のお約束事

お約束① お口の中をきれいにしてからつけよう

 食べかすなどが残った状態でナイトガードをつけると、むし歯や歯周病のリスクが上がります。お口の中をきれいにしてから装着しましょう。

お約束② 専用の洗浄剤で洗おう

 専用の洗浄剤や洗浄スプレーを使用してきれいにしましょう。

お約束③ ハードタイプは濡れた状態で保管しよう

 乾燥に弱いため、保管時は濡れたティッシュにくるんでケースにいれておきましょう。水に浸けてもよいですが、日中置いておくことになるため、水質の悪化に注意してください。

お約束④ 落としたり、圧力をかけたりするのは避けよう

 床に落としたら割れてしまうことがあるくらいデリケートな素材でできています。取り扱いには注意しましょう。

 

 

歯ぎしりを完全になくすのは難しいことです。しかし、日中の歯ぎしり・食いしばりを改善することは、睡眠中の改善にもつながります。そのため日中に歯ぎしり・食いしばりをしないように意識することが大切です。食事中なども、普段から弱い力で歯と歯を合わせるように意識してみま

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