インプラントがぐらつく原因とは?してはいけないことや治療法を解説

  • 歯にいい話

こんにちは。愛媛県松山市にある松友歯科クリニックです。

インプラントは、失われた歯の機能を取り戻すための方法の一つです。歯の根の役割を果たすインプラント体(人工歯根)を顎の骨に結合させて、その上に人工歯を取り付ける治療です。

インプラントは顎の骨にしっかりと固定されるため、通常は動きません。治療後にインプラントがぐらつく場合や、安定しない場合は、何か問題が起きているかもしれません。この状態を放置すると、問題が悪化する可能性があります。

インプラントが不安定になる原因はさまざまです。どのケースでも、早期に適切に対応することで問題が悪化するのを防げるでしょう。

この記事では、インプラントがぐらつく原因と、それを防ぐための対策について解説します。

インプラントがぐらつく原因とは?

インプラントがぐらつく原因を考える人

インプラントがしっかりと骨に固定されていれば、通常はぐらつくことはありません。インプラントがぐらつく場合は、以下の原因が考えられます。

  • 骨とうまく結合していない
  • 事前診断の不備
  • インプラント周囲炎
  • 手術中のミス
  • アバットメントの緩み
  • 人工歯の接着力が低下した

それぞれの原因について詳しく説明します。

骨とうまく結合していない

インプラントを顎の骨に埋め込んだ後、結合を待つために2〜6ヶ月ほど待機期間を設けます。この期間に炎症が起きると、骨との結合がうまく進まないことがあります。

硬いものを食べたり汚れが溜まったりすると炎症につながるかもしれないので、手術後は注意して過ごしてください。おかゆや柔らかく茹でた麺類、スープなど、あまり噛まなくても食べられるものを選ぶと良いでしょう。

また、手術後は歯茎が縫合されているため、ブラッシングが難しくなります。この時期は、歯科医院で定期的に消毒やクリーニングを受けて清潔に保ちましょう。

事前診断の不備

骨の密度が低かったり骨の厚みが不足していたりすると、インプラントがしっかりと固定されません。これは、治療前の検査や診断が不十分だった場合に起こります。

糖尿病や喫煙などが原因で全身の健康状態が悪い場合には、インプラントと骨の結合も難しくなります。適切な診断を行える歯科医師を選ぶことで、治療の成功率を高められるでしょう。

インプラント周囲炎

インプラント周囲炎とは、インプラントの周りの歯茎に炎症が起きる状態です。軽度の場合は、歯茎の腫れや赤み、出血が見られます。

重度になると、顎の骨が溶かされるので、インプラントがぐらつくことがあります。初期段階では痛みが少ないため、異変を感じたら早めに歯科医院で診てもらうことが大切です。

手術中のミス

インプラントを埋め込む際に、稀ではありますがドリルの熱で骨が損傷することもあります。手術は冷水を使って骨を冷やしながら進めるのですが、ミスがあると骨との結合を阻害する原因になります。

技術の高い歯科医師を選ぶことで、このようなトラブルを避けられます。

アバットメントの緩み

アバットメントは、インプラントと人工歯をつなぐ部品です。歯ぎしりの癖があったり噛み合わせのバランスが悪かったりすると、アバットメントに強い力がかかりネジが緩むことがあります。

ネジが緩んでいる場合は、締め直すことでぐらつきを解消できます。噛み合わせは時間とともに変化するため、定期的に歯科医院でチェックしてもらって必要に応じて調整しましょう。

人工歯の接着力が低下した

人工歯を接着剤で固定している場合、接着剤が弱まるとぐらつくことがあります。インプラント本体に問題がなければ、接着剤を再度塗布して人工歯を固定すれば問題を解決できます。

インプラントがぐらつくときにしてはいけないこと

インプラントがぐらつくときにしてはいけないことのイメージ

インプラントがぐらついている場合に、間違った対応をすると症状が悪化するかもしれません。してはいけないことを理解していれば、問題を最小限に抑えられます。

インプラントを触らない

不安定なインプラントを触ったり押したりすると、痛みや腫れが悪化するかもしれません。また、インプラントが動いてしまうことで、骨や周囲の組織にダメージを与える可能性もあります。

手に付着していた細菌がインプラント周辺に移り、感染症を引き起こすこともあるため触らないようにしましょう。

インプラントの部分で噛まない

インプラントがぐらついていると感じたら、その部分で食べ物を噛むのは避けてください。無理に噛むと、インプラントや周りの歯肉、顎骨が傷んで炎症や感染症につながるかもしれません。

インプラントを自分で再装着しない

人工歯が外れた場合、自分で取り付け直すのは危険です。誤って飲み込むリスクがあります。

また、市販の接着剤を使用した場合、外せなくなるかもしれません。外れた部品は、小さなものでも捨てずに保管しておき、受診時に歯科医院へ持っていきましょう。

歯磨きを強く行わない

インプラント周囲の軽度の炎症は、適切なケアで改善します。

ただし、強く磨くことは避けてください。柔らかい歯ブラシを使って、歯茎を傷つけないように注意しながらプラークを除去しましょう。

歯間ブラシやデンタルフロスも有効ですが、力を入れすぎないようにしてください。表面の炎症が治まったとしても、骨に問題があるかもしれません。必ず歯科医院で診てもらいましょう。

放置しない

インプラントが不安定になると、違和感を覚えたりしっかりと噛めなくなったりします。この状態を放置すると、インプラントが取れて使用できなくなるかもしれません。

インプラントがぐらついた場合は、原因を特定し適切な対処を行うことが大切です。何か異常を感じたら、すぐに歯科医院で相談しましょう。

インプラントがぐらつくときの治療法

インプラントの治療

自己判断し、自分で治そうとしてはいけません。ぐらつく原因を診断したうえで、治療することが大切です。放置はせず、必ず歯科医院で診てもらいましょう。

歯科医院で行われる治療は、以下の通りです。

ねじの緩みを修正する

長期間の使用によってねじが緩むことがあります。ねじの緩みが原因でグラついている場合には、ねじを締めれば改善できるでしょう。

ただし、自分でねじを締めようとせず、必ず歯科医師に相談してください。専門の道具を使って、正確に締めることでぐらつきを改善できます。

インプラント周囲炎を治療する

インプラントと歯茎の間に細菌が入り込むことで、インプラント周囲炎が発生することがあります。この状態を放置すると、顎の骨が溶かされるのでぐらつきの原因になります。

早めに歯科医師に診てもらい、適切な治療を受けることが重要です。専用の器具を使用して細菌を除去する治療や、抗生物質の使用、場合によっては手術が必要になるかもしれません。

早期発見・早期治療が、症状の進行を抑えるために重要です。

再手術を検討する

ぐらつきが改善されない場合、インプラントの再手術が必要になるかもしれません。まずインプラントを抜き、感染が原因の場合は抗生物質などで治療を行います。

その後、骨が十分に回復したことを確認してから再びインプラントを埋入します。インプラントが固定された後も、定期的な検診を受けることが重要です。

噛み合わせを調整する

不適切な噛み合わせもぐらつきの原因となります。歯科医師に相談し、インプラントと天然歯が正しく噛み合うように調整してもらいましょう。

顎の形状やインプラントの使い方など、さまざまな要因がインプラントの安定性に影響を与えるため、これらの要素を考慮した上で適切な調整が行われます。

インプラントを除去する

ぐらつきが激しい場合や痛みが伴う場合は、インプラントを除去することも選択肢の一つです。他の治療法が効果を示さない場合の最終手段として考えられます。

インプラントがぐらつくのを予防する方法

歯磨きをする女性

インプラントを長持ちさせ、快適に使用するためには日ごろから注意してトラブルを予防することが大切です。日々のケアを怠らず、定期的に歯科医師に診てもらいましょう。

定期的にメンテナンスに通う

インプラントがぐらつくのを予防するためには、歯科医院で定期的にメンテナンスを受けることが重要です。定期的にメンテナンスを受けていれば、インプラントだけでなく口内に問題がないか確認してもらえます。

インプラント周囲炎など、初期段階では自覚症状に乏しい問題を早期に発見し、適切にケアしてもらえるでしょう。メンテナンスでは口内のクリーニングも行われるので、インプラント周囲炎だけでなく虫歯・歯周病も予防できます。

専門的なケアを受けることで、インプラントの寿命を延ばしトラブルを未然に防げます。

適切に歯磨きする

インプラントのぐらつきを防ぐためには、日々の口腔ケアが重要です。特に、就寝前の歯磨きは念入りに行いましょう。

食べカスや細菌を徹底的に除去することで、虫歯や歯周病を予防できます。フロスや歯間ブラシを使用すると、歯の間の汚れも効果的に落とせます。

硬すぎる食べ物を避ける

インプラントに過度な負担をかける硬い食べ物は避けましょう。食べる場合は小さく切る、インプラントではなく天然歯で噛むなど、インプラントを保護することが大切です。

異変を感じたらすぐに相談する

違和感や異変がある場合には、すぐに歯科医院に相談してください。早期発見・早期治療により、より大きな問題に発展することを防げます。

インプラント周囲炎などが原因の場合、放置すればするほど症状が悪化します。初期段階であれば改善できることも多いので、必ず歯科医院を受診してください。

まとめ

インプラントのイメージ

インプラントがぐらつく場合、いくつかの要因が考えられます。例えば、インプラントを固定しているネジの緩みや、接着剤の老化などが挙げられるでしょう。

ぐらついたまま放置したり、間違った対処をしたりした場合、悪化する可能性があります。インプラントに違和感がある場合は、歯科医院を受診して相談しましょう。

インプラントを検討されている方は、愛媛県松山市にある松友歯科クリニックにお気軽にご相談ください。

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